思い返すと変な事
思い返すと変な事というのがある。
睡眠中という訳では無いが、夜にうつらうつらとしていて、いきなり何かの用をしなければと立ち上がり、二三歩歩いてから、何の用も無いのに気づき、その場は終わりとなった。
しかし、日を経てよくよく其の事を思い出す機会を偶然得た。
何か生爪を剥すように、自分が二つに剥れた記憶が微かに在るのだ。自分でも驚いた。
転寝する自分と、起き上がった自分である。
分離しかけてすぐさま、また元の身体に戻ったのだった。
何とも不可解な記憶である。
忘れていた事を、思いもかけず思い出す事というのもよくある。
何十年も前の、たいした印象に残ることでもない、出来事というにはあまりにも些細な光景や、ある路の光景、意味という意味はまったくない、脈絡も感じられない光景が、急に目の前をよぎる事がある。
数十年も前に見た夢で、それまで、今の今まで思い出した事も無い夢の事も在る。
木琴の稽古で、楽器の演奏中などにまま在ることだ。
しかし、生まれてからの物心が付くまでの記憶というのは、こういう風に出てきた事は無い。
何某かの体感に近い、記憶と呼べない記憶はあるのかも知れないと思う時があるが…。
もっとも、その記憶はほんとに無いのかも知れない。
取り立てて記憶にあるものでもない事が、いったい何処にしまわれてあるのやら、まったくもって不可解である。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)



