ある木琴の音階
2006年一年は、所持している、大部分の木琴のキーの見直しを行なった。
特に、あるコギリの音階見直しは、
今後の事を考えると、重要な作業だった。
学問的な、単音を調べると云う事とは多少異なる、
より、演奏家の使う楽器としての、トータルなものとしての、実践的な意味ででの作業である。
ロビ族のコギリなどは、
やはり良い演奏ともなると、それぞれ音楽家独特のキーとは謂え、
そこに、何らかの法則性の秘密が音階やその響きに在るのではと云うのが、
この作業の動機である。
普通、コギリは、ペンタトニックと云われる5音階が、3オクターブ近く並ぶ14鍵の木琴だが、
あるコギリの深い響きは、左手パートのベースフレーズと共に、右手のメロディラインが絡むと、
それが、うねる様なドライブ感となって現れるのである。
これは、同じ音階をただ単に重ねたものでは無かった...。
その結果は、
やはり、予想したように、オクターブを重ねただけのものではなく、実際には、
十分の一音を抽出するに近い微妙な削りが要求されるものであった。
ほとんど、音の“立体空間作品”と云っても過言では無い響きと唸りは、
鍵盤の大雑把に見える削りとは裏腹に、実は精巧な音階の芸術品でも有った。
恐るべし!
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