「ザジズゼゾ」 No.20
「神と人間はいよいよ袂を分かつか…。」オセイ・ガーナの青白く光った顔は物凄かった。
「この世が、創造者の思うとおりになぞゆく訳が無い!ズ、ズ」口の中のチョコレートを溶かしながらぽつりと独り言を付け加えた。
天候は気が違ったように荒れ狂い、まるで地球の心臓に青いレーザーの杭が打ち込まれたかの様相だ。その場の人間は嵐に放り込まれたごとくに何かにしがみついた。
すべての人が、放心状態でその光の柱をしばし眺めてた。
「とんでもない予感だ!」ダリがつぶやいた。
大音響とともに放電する根元から、何か巨大なヒトダマのを思わせるものがカチ現われた!?
「うおおう?何事だ!」ダリは仰け反り見上げ言った。
それは、人のかたちをとりはじめた。
飴細工のようにどろりと曲がりながら膨らみ、ゆっくりと巨大な人のかたちになった。
「キルミーはママの味…。こいつはキルミーマンだ!みんな伏せろー。」オセイ・ガーナが怒鳴った。
「甘いモノは、身体を弱くする。骨なしにするつもりだ!甘い物の霊魂化で神をがたがたにするつもりだぞ。ザジズゼゾは!」ダリも尋常でない声で叫んだ。
「もとはといえば、創造者の意志と、その鋳型が五十六億年かけてこの世に人間までを作りえた。しかし、神は失敗した。意に反するということを人間は覚えたのだ、もはや創造者の筋書き通りには行かんぞ!」ダリとオセイ・ガーナは、急を告げる場でおかしな叫び合いをしていた。
「意志を持った人間は鋳型を嫌う!」
「そのとおり!」
「産みの親であろうが、いつまでもおっぱいにしがみついているのは呆け者のすることだ。ましてや、親の思惑どおりの道など誰が歩けるというのだ?へそが茶を沸かすぞ。」
「反抗期に入った人間は、本気で不可知の領域に捨てさられたのだよ。」オセイ・ガーナは弱まりもしない風に立ち上がって言った。
| コメント (2) | トラックバック (0)


最近のコメント